日程:7月30日(水)~8月1日(金)
会場:東京ビッグサイト南展示棟 SPEXA 展示会場内カンファレンス会場
Japan IT Week, Japan DX Week, 営業・デジタルマーケティング Week, EC・店舗 Week カンファレンス
第2回 SPEXA -【国際】宇宙ビジネス展 - は終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
次回の開催情報は TOPページ よりご確認ください。
カンファレンスプログラム一覧
(宇宙ビジネスの「現在地」と「展望」)
カンファレンスプログラム一覧(宇宙ビジネスの「現在地」と「展望」)
他テーマのカンファレンス詳細は、以下からご確認ください。
Earth-1-1 会場:Earth Stage
7/30(水)10:30~11:30
宇宙開発利用の新潮流とビジネスの現状と今後
小型コンステレーションによるビジネスやそれを打ち上げるロケットの産業化、宇宙ステーションの民営化に向けた動きなど、官から民、大から小への大変革が起こっている宇宙開発利用とそのビジネスの現状と将来展望を紹介し、宇宙ビジネスをさらに伸ばすにはどのようなことに注力すべきかを議論する。
東京大学大学院工学系研究科
教授
中須賀 真一
経歴:
1988年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。日本アイ・ビー・エム、東京大学講師、助教授を経て、2004年より現職。
日本航空宇宙学会2024年度会長、IFAC航空宇宙部会元部会長、UNISEC元理事長。
超小型衛星、宇宙システムの知能化・自律化、航法誘導制御等に関する研究・教育に従事。
世界初のCubeSatを含む超小型衛星16機の開発・打ち上げに成功。宇宙ベンチャー数社の設立に貢献、多くの国の宇宙工学教育も実施。
2012年~2022年に政府の宇宙政策委員会委員。宇宙ビジネスコミュニティー・クロスユー理事長、スペースICT推進フォーラム会長、地球観測コンソーシアム副会長、ASTEC理事長なども務める。
(株)アクセルスペース
代表取締役CEO
中村 友哉
経歴:
2007年、東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程修了。
在学中、世界初の大学生手作り超小型衛星「CubeSat」を含む3機の超小型衛星の開発に携わる。
卒業後、同専攻での特任研究員を経て2008年にアクセルスペースを設立、代表取締役に就任。2015年より内閣府宇宙政策委員会部会委員を歴任。2022年、第22回Japan Venture Awardsにて最高賞である経済産業大臣賞を受賞。
(株)Pale Blue
代表取締役
浅川 純
経歴:
東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 博士(工学)修了後、同大学院 新領域創成科学研究科 特任助教として従事。
2020年(株)Pale Blueを創業し代表取締役に就任。宇宙推進工学を専門とし、世界初の小型深宇宙探査機PROCYONや、超小型深宇宙探査機EQUULEUS等、数々のプロジェクトに従事。
東京大学総長賞や日本航空宇宙学会 優秀発表賞、MITTR Innovators Under 35 Japan 2020、2021 Forbes JAPAN 100、Bloomberg New Economy Catalysts 2022、国際電気推進学会最優秀論文賞等を受賞。
Moon-1-2 会場:Moon Stage
7/30(水)11:30~12:00
民間主導で加速する宇宙利用
その未来を拓くロケット技術の進化への挑戦
国家主導の宇宙活動から、民間が自由に参加する競争環境へと変化していく。
基盤となるロケット技術と、他業種からの最新技術との融合が、競争力の高いロケットを生み出していく。
IHIエアロスペースは、イプシロンロケットの開発を通じて、信頼性の高い基幹ロケットの確立に貢献してきた。
更に、価格競争力と、高頻度打上げに資する、新たな技術の導入にも取り組む。
それらの挑戦を通じて、ロケット技術で日本の産業発展に貢献する。
(株)IHIエアロスペース
代表取締役 社長
並木 文春
経歴:
1984年3月東京大学工学部航空学科を修了し、同年4月日産自動車(株)に入社。宇宙航空事業部技術部へ配属後、ロケットの設計及び開発に従事する。
2000年7月に営業譲渡により(株)IHIエアロスペースへ移籍。その後、宇宙・防衛事業に深く携わり、2017年4月に(株)IHI理事、宇宙開発事業推進部⻑などを経て、2021年6月現職。
Jupiter-1-2 会場:Jupiter Stage
7/30(水)13:00~13:30
挑戦者として目指す、民間月面着陸とシスルナ経済圏の構築
(株)ispace
代表取締役 CEO & Founder
袴田 武史
Mars-1-3 会場:Mars Stage
7/30(水)13:00~14:00
非宇宙企業による月面水素・酸素生成ミッションへの挑戦
本ミッションは自社のペイロードプロジェクトである。当社が月面用に開発した水電解装置をペイロードとして月着陸船に搭載し、着陸後に月面では世界初となる水素・酸素の生成を目指したミッションである。
本講演では、建築設備の総合エンジニアリングを生業とする非宇宙企業の当社が、本プロジェクトをいかに立ち上げ、ペイロード完成までにどのような課題に直面し、それらをどう克服していったかをご紹介する。
高砂熱学工業(株)
理事 研究開発本部
カーボンニュートラル事業開発部
水素技術開発室 室長
加藤 敦史
経歴:
・1998年:高砂熱学工業株式会社に入社。業務用建物の空調設備に係わる設計・施工管理業務に従事
・2003年:技術研究所に配属。『水素を用いた業務用エネルギーシステム』の開発に従事。中でも、水電解と燃料電池を一体化した「再生型燃料電池」の開発を担当
・2017年:水電解装置の開発に従事。その一環として、月面用水電解装置の開発を担当
競争と共創で拡がる宇宙ビジネス
〜業種・分野・地域を超えて未来を創る〜
宇宙技術や宇宙データは、近年、高機能化、コモディティ化し、以前にも増して多くの人や組織がその価値を享受し、関係するビジネスを生み出すことができる時代がやってきている。
本講義では、これまで宇宙ビジネスに関わってこられなかった企業や自治体が宇宙ビジネスに参入することを念頭に、その可能性や課題、そして未来について論じる。
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科 教授
宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合 代表理事
神武 直彦
経歴:
慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、宇宙開発事業団入社。H-IIAロケットの研究開発と打ち上げに従事。欧州宇宙機関(ESA)訪問研究員を経て、宇宙航空研究開発機構主任開発員。
宇宙機ソフトウェアの独立検証・有効性確認の統括やNASAやESAとの国際連携に従事。2009年より慶應義塾大学へ。
大学発宇宙ベンチャー13社による宇宙サービスイノベーションラボ事業共同組合代表理事。宇宙戦略基金統括PO、国立研究開発法人審議会委員など、政府各種委員。名古屋大学客員教授。慶應義塾横浜初等部長(校長)を歴任。
著書に『いちばんやさしい衛星データビジネスの教本』(インプレス)など。博士(政策・メディア)。
Earth-1-3 会場:Earth Stage
7/30(水)14:30~15:00
月面社会実現に向けたインフラ開発
~月面開発における民間企業参入の黎明期~
月面社会実現に向けたインフラ。
それは、輸送(ロケット/離発着機)に不可欠なエネルギー(燃料)インフラ、地球-月面/月面-月面での通信インフラ、人の生活を実現する食・居住インフラなど非常に多岐に渡ります。
昨今、様々な文脈で民間企業の参入が相次いでいる本分野。
本講演では、日揮グローバルの取り組む案件をベースにその開発の一端をご紹介致します。
日揮グローバル(株)
デジタルプロジェクトデリバリー部
月面プラントユニット
ユニットリーダー
深浦 希峰
経歴:
2015年、日揮株式会社(現日揮HD)入社。プラントエンジニアとして海外プロジェクトの設計業務に従事。
2018年、社内で宇宙ビジネスを構想する有志活動を開始。
2020年、専任チーム「月面プラントユニット」立上げ。JAXAとの「月面推薬生成プラント構想検討に係る連携協力協定」締結。
2021年~2023年、2年間のJAXA有人宇宙技術部門への出向を経て現職。
月面・月近傍の経済圏創出に向け「インフラ」という切り口で事業創出、産学連携に尽力する。
宇宙ビジネスコンテスト「IBARAKI Next Space Pitch #2, #3, #4」審査員
経産省「始動Next Innovator」プログラム6期
Earth-2-1 会場:Earth Stage
7/31(木)10:30~11:00
いつでも、どこでもに応える!利便性の高い宇宙輸送サービスの実現への挑戦
日本初の民間射場「スペースポート紀伊」から、「信頼性・即応性・柔軟性・低コスト」を兼ね備えた宇宙輸送サービス「宇宙宅配便」の実現に挑むスペースワン。
地域経済との共創、そして次なる打上げに向けた最新の取り組みをご紹介します。
スペースワン(株)
代表取締役社長
豊田 正和
Moon-2-2 会場:Moon Stage
7/31(木)11:30~12:00
三菱電機が描く次世代宇宙ビジネスの展望
三菱電機は、1960年代から宇宙事業に取り組み、長年にわたり技術と実績を積み重ねてきました。
これまで培った事業と技術を基盤に、次の時代に向けた宇宙ビジネスの創出に挑んでいます。
本講演では、これまでの取り組みと、これから三菱電機が描く未来像、そして今後の展望として衛星ソリューションと宇宙モビリティソリューションについて紹介します。
三菱電機(株)
防衛・宇宙システム事業本部
宇宙システム事業部長
市川 卓
経歴:
1991年三菱電機に入社。90年代より欧米衛星メーカ向け衛星搭載機器、海外通信事業者向けの通信衛星システム、日本政府・関係機関向け光学・レーダ等の地球観測衛星システムや気象衛星システムなどの営業を歴任。
国際競争含め実利用システム・インフラとしての三菱電機の衛星事業展開などに従事。その後事業企画部門にて、衛星利用拡大に向け業界関係企業と連携した事業企画会社などの立上げ等を担当。2023年4月より現職。
Moon-2-3 会場:Moon Stage
7/31(木)12:30~13:30
宇宙産業大国日本を目指して
世界の宇宙産業の規模は、現在60兆円程度であり、2040年には140兆円規模に達すると予測されている。ここ数年我が国においても、宇宙産業を国の基幹産業に育成すべく、SBIR や宇宙戦略基金などの政府支援が活発となってきている。このような環境下、日本の宇宙産業発展の基盤となる宇宙輸送系スタートアップの経営幹部の方々と
- 目指す宇宙産業を取り巻くエコシステムのイメージと自社のありたい姿
- Legacy Space 企業との協創の可能性
- 日本としての宇宙輸送の産業力をジャンプアップさせる方策(案)
などについて、議論する。
(株)IHIエアロスペース
顧問
牧野 隆
経歴:
1989年 日産自動車 入社、宇宙航空事業部配属
2000年 IHI へ移籍・IA へ出向 IA 宇宙技術部シニアエンジニア
2011年 IHI 理事 航空宇宙事業本部 宇宙開発事業推進部長
2015年 IHI 執行役員 航空宇宙事業本部 副本部長
2017年 IA へ移籍 常務取締役、同年6月 代表取締役社長
2021年 7月 IHI 航空宇宙防衛事業領域 エグゼクティブフェロー&
IA 顧問
2024 年 IHI 航空宇宙防衛事業領域 エグゼクティブディレクター&
IA 顧問 現任
(株)ロケットリンクテクノロジー
代表取締役社長
森田 泰弘
経歴:
東大航空卒、同大学院修了(工学博士)。1990年宇宙科学研究所助手、2003年同教授。JAXA固体ロケット(M-V/イプシロン)の開発責任者を歴任。
2023年RLT社を創設し、産学官すべての立場でロケット開発を推進している。
日本航空宇宙学会前会長、日本ロケット協会会長。専門はシステムと制御。JAXA名誉教授。
将来宇宙輸送システム(株)
代表取締役
畑田 康二郎
経歴:
将来宇宙輸送システム株式会社代表取締役、株式会社ispace社外取締役、株式会社アークエッジ・スペース社外取締役、株式会社デジタルハーツプラス取締役。
2004年、京都大学大学院エネルギー科学研究科(修士課程)を修了後、経済産業省に入省。2015年より内閣府宇宙開発戦略推進事務局に出向し、宇宙活動法の制定、宇宙産業ビジョン2030の策定、宇宙ビジネスアイデアコンテストS-Boosterの創設など民間宇宙ビジネス拡大に貢献。
2022年5月には将来宇宙輸送システム株式会社を創業し、代表取締役に就任。
(株)MJOLNIR SPACEWORKS
取締役
米倉 一男
経歴:
東京大学大学院 博士(情報理工学)。IHI社に入社し、航空宇宙に関する研究開発に従事。2016年に当社の発端となるプロジェクトを開始し、2020年にスピンアウトして当社を共同創業し取締役に就任(現任)。
学会やビジネスコンテスト等で多くの賞を受賞。当社事業にとって重要な兼任として、東京大学にて最適設計に関する研究及び教育を行なっている。
Mars-2-3 会場:Mars Stage
7/31(木)13:30~14:00
宇宙の産業化に向けた課題とソリューション
宇宙における通信ネットワークの利用アプリケーションはStarlinkのようなブロードバンド通信だけではなく、地球観測や深宇宙探査などへの需要が高まっている。
電波通信に加えて光通信が宇宙に実装され始めた2024年より、サイバーセキュリティ脅威や運用の複雑性など、産業化に向けて多岐に渡る課題が顕在化し始めた。宇宙を持続可能な市場とするために、それらの課題へのソリューションとは何か。
(株)ワープスペース
代表取締役CEO
東 宏充
経歴:
組込制御および通信・各種ソフトウェアエンジニアであり、大阪・東京にてIT系事業の起業および事業拡大までを行うビジネス開発という両面のキャリアを保有。
また直近ではディープテック領域におけるサイバーセキュリティ技術開発および事業開発の経験から、通信インフラシステムとなるWarpHub InterSatに関する全般のマネジメントを行う。
2019年8月入社、同月よりGeneral Manager。2022年3月31日より、COO兼General Manager。2023年3月15日より代表取締役CEO。
Moon-2-4 会場:Moon Stage
7/31(木)14:00~14:30
持続可能な宇宙環境の実現を目指して
宇宙機の定期的な点検、移動、除去、寿命延長のためにより多くの衛星運用者が軌道上サービスを導入し、循環型宇宙経済の可能性が広がり、より持続可能な宇宙の未来が開かれつつあります。
本セッションでは、持続可能な宇宙環境の実現を目指すアストロスケールの取り組みについてご紹介します。
(株)アストロスケール
代表取締役社長
加藤 英毅
経歴:
2023年2月に株式会社アストロスケールの代表取締役社長に就任。加藤は宇宙業界で35年以上の経験を有し、国際的にも広く活躍してきました。直近では、2015年に米国ワシントンDCにコンサルティング会社 HISe, Inc.を創設し、7年間、創業者兼社長として宇宙および電気通信分野の戦略的助言および市場開発サポートを提供する同社を率いました。
また、それ以前はタレス・アレーニア・スペース社に7年勤め、アジア地域の統括、フランス本社の販売部門統括、北米支社の社長を歴任し、さらにそれ以前には、オービタル・サイエンシズやロッキード・マーティン、ゼネラル・エレクトリック、三菱電機の宇宙部門で勤務した経験を有しています。
Mars-2-4 会場:Mars Stage
7/31(木)14:30~15:00
ポストISSにおける地球低軌道経済圏構築に向けて
本講演では、ISS「きぼう」後継機となる日本モジュールの保有・運用、物資補給・利用サービスの事業化に向けた当社の取組みを紹介します。
拠点システム、宇宙環境利用、物資補給、宇宙飛行士活動を柱とする日本の地球低軌道活動のグランドデザインを官民連携で描き、日本のプレゼンスを最大化する経済圏構築への貢献を目指します。
(株)日本低軌道社中
代表取締役社長
山本 雄大
経歴:
日本低軌道社中の代表取締役社長。2024年7月の設立以来、宇宙戦略基金第一期において2件のテーマで実施事業者として採択されるなど、事業化に向けた体制構築と戦略的推進を担う。
新たな宇宙利用の創出、日本の宇宙産業への貢献、日米連携の深化、競争力ある宇宙機開発を戦略の中核に据え、会社のミッションである「ポストISSにおける日本の強みを活かした地球低軌道経済圏構築への貢献」の実現を目指す。
2013年に三井物産株式会社へ入社後、航空機エンジン事業への従事、フランス駐在を経て、宇宙ステーション事業にてチームリーダーを務める。2024年7月より現職。
愛知県出身。早稲田大学卒業。
Moon-2-5 会場:Moon Stage
7/31(木)15:00~15:30
日本発宇宙行き定期運航便H3ライドシェア
もはや世界の必須アイテムとなった人工衛星。日本でも特に小型衛星や探査機を宇宙で試したい、運用したいというニーズが拡大して止まらない。
しかしそのためにはAccess to Spaceの手段が必要。本講演では、日本発 宇宙行き の定期運航便を、H3 ライドシェアで実現させるコンセプトを紹介する。
三菱重工業(株)
防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部長
技術士(航空・宇宙部門)
五十嵐 巖
経歴:
1992年三菱重工入社。主に推進系技術者として、H-II, H-IIA, H-IIBロケットの機体と設備開発、運用に携わる。
H-IIAの民間移管後は、種子島宇宙センターでの打上げ業務と技術支援、エンジニアの訓練等に従事し、商用打上げサービスの立上げ、ロケット成功継続、高い信頼性の獲得に貢献。
また現職に就く前は、営業部長として三菱重工が国内国外で手掛ける宇宙機器製品と打上げ輸送サービスの提供に尽力した。2024年4月から現職。
Moon-3-2 会場:Moon Stage
8/1(金)11:30~12:00
社会価値を拓く宇宙ビジネス戦略とユーザー拡大
宇宙空間は未来の賑わいを社会にもたらす仮想的な道路である。
世界的に宇宙に期待や関心が高まる今こそ、宇宙空間を宇宙産業の専有物とせず、多様な産業・行政・生活分野に価値を届ける「社会実装型宇宙ビジネス」の実現が求められている。
本講演では、非宇宙分野のユーザー参加を促し、宇宙利用の裾野拡大による経済発展とわが国の安全保障の好循環を目指すために取り組むべきことは何かを皆様と共有します。
日本電気(株)
NEC Fellow
三好 弘晃
経歴:
1991年東京大学工学系研究科航空学専攻卒業、同年日本電気(株)入社。
入社後は地球観測衛星「みどり」「だいち」に搭載されたコンピュータやそのソフトウェアの開発、宇宙ステーションと地上を結ぶ衛星間通信システムの開発に従事するなど宇宙×ICTを実現する宇宙データシステムの開発に約10年従事した。
その後15年、宇宙データシステムを顧客価値に変える実用大規模ICTシステムのプロジェクトマネジメントを担当し、環境科学から、安全保障、実用測位など日本の国家基幹インフラの実現に貢献した。
現在はNECが社内に保有する宇宙技術とITネットワーク技術の掛け合わせによる新たな民間宇宙利用をプロモートすべく、NECフェローとして活動中。
Earth-3-2 会場:Earth Stage
8/1(金)12:30~13:00
ポストISS時代への展望
~軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網の構築をめざして~
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。
ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、無人衛星内で研究開発・製造を行い地球に実験物を持ち帰ることが可能な宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」や有人ステーションでの実験成果を地球に高頻度輸送する「ELS-RS」の提供をめざしています。
そしてさらにその先、2040年の未来に描くElevationSpaceの次なる目的地とは?
(株)ElevationSpace
代表取締役CEO
小林 稜平
経歴:
秋田高専在学中の19歳の時に宇宙建築に出会い人生が変わる。その後、東北大学にて建築学と宇宙工学を専攻し、修士号(工学)を取得。
大学在学中には人工衛星開発プロジェクトや次世代宇宙建築物の研究に従事し、宇宙建築関連コンペティションにおいて日本1位、世界2位を獲得。宇宙ベンチャーを含む複数社でのインターンを経て、(株)ElevationSpaceを起業。
アジア地域から世界を変える30歳未満のリーダー Forbes 30UNDER 30 Asiaに選出。第23回Japan Venture Awardsで「地域貢献特別賞」受賞。仙台市ダイバーシティ推進会議委員。
Jupiter-3-3 会場:Jupiter Stage
8/1(金)13:30~14:00
宇宙ビジネス革新の最前線 -通信・観測・スタートアップ共創で拡がるスカパーJSATの未来-
宇宙ビジネス参入から40年、アジア最大級の衛星通信事業者へと成長を遂げたスカパーJSAT。
地球観測ビジネスに本格参入するなど、衛星通信を中核とするビジネスモデルからの転換を進めている。
本講演では、宇宙ビジネスの未来への展望と、宇宙アセットの活用と事業領域の拡大により「衛星オペレーター」から「宇宙ソリューションプロバイダー」へとさらなる進化を目指す、スカパーJSATの最新の取り組みをご紹介する。
スカパーJSAT(株)
取締役 執行役員常務 宇宙事業部門長
山下 照夫
経歴:
総合商社を経て、2001年にJSAT(株)(現スカパーJSAT)入社。
衛星通信サービスの国内外営業に従事後、米国・JSAT International Inc.でDirector、Chairman & CEOを歴任。
スカパーJSATにて宇宙事業部門 グローバル事業本部長、執行役員 宇宙事業部門 新領域事業本部長、宇宙ソリューション事業本部長を経て、2025年4月より取締役 執行役員常務 宇宙事業部門長、同年6月よりスカパーJSATホールディングス取締役。
宇宙事業の成長に向け、事業領域の拡大に尽力。
Moon-3-4 会場:Moon Stage
8/1(金)14:00~15:00
宇宙技術により、世界の経済圏の基盤確立へ。
日本発、グローバルプラットフォーム構築と一兆円企業創出への投資家・起業家の挑戦。
日本の宇宙ビジネスが「失われた30年」を乗り越え、世界の産業構造の中心になる方策を議論する。
本パネルでは、投資家、スタートアップ経営者により、日本発の宇宙産業がグローバル市場で勝ち抜くための構想を議論する。
大胆な投資による資金調達、M&A、衛星コンステレーションの早期構築、地上インフラを超える空間データプラットフォーム構想などが主要な論点となる。
アジア・アフリカとの連携、新興国を含む国際展開、人材と技術の強化などを具体的に語り、世界市場で通用する宇宙産業の未来像を提示する。
(株)アークエッジ・スペース
代表取締役CEO
福代 孝良
インキュベイトファンド 代表パートナー
日本ベンチャーキャピタル協会特別顧問
赤浦 徹
経歴:
1991年日本合同ファイナンス株式会社(現:ジャフコ グループ株式会社)入社、1999年10月VCとして独立開業、以来一貫して創業期に特化した投資育成事業を行う。
2013年7月より一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会理事。2015年7月より常務理事、2017年7月より副会長、2019年7月より会長、2023年7月より特別顧問就任。
東京大学大学院工学系研究科
教授
中須賀 真一
経歴:
1988年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。日本アイ・ビー・エム、東京大学講師、助教授を経て、2004年より現職。
日本航空宇宙学会2024年度会長、IFAC航空宇宙部会元部会長、UNISEC元理事長。
超小型衛星、宇宙システムの知能化・自律化、航法誘導制御等に関する研究・教育に従事。
世界初のCubeSatを含む超小型衛星16機の開発・打ち上げに成功。宇宙ベンチャー数社の設立に貢献、多くの国の宇宙工学教育も実施。
2012年~2022年に政府の宇宙政策委員会委員。宇宙ビジネスコミュニティー・クロスユー理事長、スペースICT推進フォーラム会長、地球観測コンソーシアム副会長、ASTEC理事長なども務める。
LocationMind(株)
Founder/代表取締役CEO
桐谷 直毅
経歴:
東京大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスの投資銀行部門にて大型のIPOやクロスボーダーM&Aのアドバイザリーに従事。
独立後、アドメディアベンチャーや大学発ベンチャーの支援に注力するベンチャー投資企業Angel Bridgeなど複数の起業を行うエンジェル投資家/シリアルアントレプレナー。
Earth-3-3 会場:Earth Stage
8/1(金)15:00~16:00
イーロン・マスクによるスペースXの破天荒経営~世界一のリスクテイカーがいかにスペースXを築いたか?~
最近は世界一のお騒がせ男の仲間入りをしてしまったイーロン・マスク氏。
しかし彼の経営には学ぶ点も多く、スペースX社をごく短期にリーディングカンパニーに育てた「破天荒経営」は論じ甲斐があります。
彼は大きなリスクを果敢にとりつつ、誤算と苦難とムチャブリの連続の中から一石数鳥になる戦略を打ち出して事業を打ち建ててきました。
今回は、スペースXの経営の幾つかの局面に注目して論じてみたいと思います。
イノベーション・エンジン(株)
ベンチャー・パートナー 国際公認投資アナリスト
小松 伸多佳
経歴:
1965年東京生まれ。1989年早稲田大学政治経済学部卒後、(株)野村総合研究所入社。主任研究員。国際公認投資アナリスト。2005年に独立し、我が国初の有限責任事業組合(LLP)形態のベンチャー・キャピタルを設立。
現在、イノベーション・エンジン(株)ベンチャー・パートナー、企業並びに業界団体外部役員等兼務。ほかに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)客員、内閣府規制改革会議参考人、高齢障害求職者雇用支援機構委員、現東京ニュービジネス協議会部会長ほか、各種業界団体、政府関係機関委員等を歴任。
著書に「宇宙ベンチャーの時代~経営の視点で読む宇宙開発」(光文社新書、共著)、「成功するならリスクをとれ!」(東洋経済新報社)等。
2023年出版「宇宙ベンチャーの時代」光文社
共著者
(JAXA宇宙輸送技術部門主任研究開発員)
後藤 大亮
経歴:
1976年京都府出身.2001年大阪大学基礎工学研究科修士課程修了、小松伸多佳氏と共著で
「宇宙ベンチャーの時代」(光文社、2023年)を執筆。
JAXAにおいて、これまで、衛星推進系のシステムおよびコンポーネントの研究開発、試験、運用、SSPS(宇宙太陽光発電システム)の研究開発を担当し、現在はイプシロンロケットの研究開発に従事。
※敬称略。都合により講師、プログラムの内容に多少の変更がある場合がございます。あらかじめご了承ください。